撮り・ダカールツアー〈セネガル 2019.3〉

ー 西アフリカ旅行記 もくじ ー

  1. モロッコ~西サハラ
  2. モーリタニア鉄道撮影
  3. モーリタニア貨物列車乗車
  4. モーリタニア・シンゲッティ訪問
  5. セネガル鉄道撮影本記事

  

モーリタニア・シンゲッティの砂漠でテント泊ののち、ヌアクショットサンルイを経て三日かけてセネガルの首都ダカールまでやってきた。
道中にはモーリタニア・セネガル間のロッソ国境という、貨車乗り並みのエクストリーム・アクティビティがあるのだが、幾多の旅人によって語り尽くされているので省く。「ロッソ 国境 クソ」などで検索してほしい。

パリ・ダカールツアーの終着点であったダカールは、奴隷貿易の歴史を語るゴレ島や、ピンク色に染まる湖として名高いラックローズ、フランス植民地時代に形成された旧市街など、(某-リタニアと比べたら)大変見どころに溢れる街である。
また、日本人が経営しているホステルが二軒もあり、その過ごしやすさのせいか所謂”沈没”してしまう旅人も多いという。

しかし、ぼくの目的はあくまで鉄道なので、観光などに割く時間はない。ただでさえシンゲッティ訪問で旅程が遅れているのだ。

 

チャーロイ駅付近

 

セネガルの鉄道についての情報は極めて少ない。
かつて栄華を極め、数多くの旅人の憧れであったというダカール~バマコ間の国際列車は運休、鉄道は旅のルートとして使われなくなり、ネットに情報は上がらなくなってしまった。

2016年段階ではダカール~ルフィスク(Rufisque)間で列車が頻発されていたようだが、ぼくの訪問時では大きく異なっていた。

 

セネガル鉄道 概況図
セネガル鉄道時刻表 (2019.3時点、筆者作成)

 

ダカール~ルフィスク間では、上りは朝ラッシュ・下りは夕方のラッシュに運行が集中していて、日中は貨物列車を除いてほぼ運行されていなかった。(時刻表は滞在3日間でのだいたいの時刻であり、全くもって正確ではありません。)
したがって、東西に延びる線路を朝夕どちらも太陽に背を向けて走って来る格好となり、完全順光での撮影は難しい。

また、交通の要衝であるティエス(Thies)まで一日一往復の特別列車が設定されている。
ティエスから先は各方面運休中で、サンルイ方向は廃線と言っていい状態であった。

 

夕ラッシュ時の下りルフィスク行き Pikin駅付近にて
インド製 YDM4型機関車(CC1503)

 

今回の訪問でぼくが一番見たかったのが、セネガルのナショナルカラー()をまとったインド国鉄DLW製の機関車が牽くティエス特急であった。
この機関車はセネガル国内では1機(CC2301)しか運用されておらず、大変貴重なのである。
客車までナショナルカラーで統一された編成は美しく、順光で収めたかったのだが残念ながら叶わなかった。

 

ティエス特急 CC2301機関車 (チャーロイ駅付近にて)
Hann駅の車庫にて

 

ちなみにダカールの始発駅はガイドブック等に記載されている旧市街の駅ではなく、車庫のあるHann駅に工事のため移っている。Hann駅の職員に声をかけると、車庫の中を覗かせてくれた。

 

ダカール工臨①
ダカール工臨②
ダカール工臨③
ダカール工臨④ DE10+ホキ

また、既存の線路に並行して、空港アクセス鉄道の建設工事を行っており、そのための工事列車が結構な頻度で通っていた。
フランス資本&トルコの建設会社で進められているこのアクセス鉄道は、2019年1月に開通式を執り行ったそうだが、ぼくの訪問時で工事真っ最中であったので、実態はよくわからない。(2021年現在も運行している情報は見られず)

空港アクセス鉄道の運転が本格的に開始されれば、線路の被るダカール~ルフィスク間の国鉄線では運転が無くなるかもしれない。

 

世界的有名撮影地 チャーロイ駅踏切
既存線を行く下り貨物列車
石を投げてきたクソガキ

 

宿から路線バス1本で行けるので、チャーロイ駅付近でカメラを構えることが多かったのだが、お世辞にも沿線は安全とは言えない。
人通りは多く、スラムという程ではないが、こちらを見てくる人々の目線が鋭く、物乞いの子供たちが多く居る。

 

漁業が盛んなセネガル

 

もちろん優しい人もいて、上の兄さんは携帯のSIMカードのセッティングを手助けしてくれ、近くの海を案内してくれた。
お礼を言うと、「神の教えに従ったまでさ」とカッコいいことを言う。
そう、セネガルはイスラム教徒の国なのだ。

 

滞在3日間のうち、2日かけてチャーロイ駅付近の沿線に居座り、ある程度時刻や運用が掴めてきた。
最終日、帰りのフライトは、下りティエス特急を撮ってそのまま空港に向かえばちょうど間に合うような時間だ。
荷物をまとめ、目を付けていた撮影地に向かった。

  

貨物列車も時折見かける

 

ラックローズ最寄りの街・KeurMassar行きのバスに乗り、線路を跨ぐ陸橋のふもとで降りる。
この辺りはゴミゴミした沿線を抜け、林の中を線路が突っきっている。
奥側に見える空港アクセスの新線が無ければ、世界的有名撮影地になったことだろう。

 

下りティエス特急 KeurMassar付近にて

 

ティエス特急は少し遅れてノロノロとやってきた。
もう少々遅れていれば林の影にドボンしていたことだろう。
残念ながら客車はお目当てのナショナルカラー編成ではなかったが、撮影ができただけでも良しとしよう。
セネガルに限った話ではないが、次訪れるときに車両や路線が残っているかはわからない。

かくして、セネガル鉄道撮影は終了した。同時にモロッコ・マラケシュからダカールまで14日間に及ぶ西アフリカ旅行も終わりを迎えた。

 

 

(訪問日:2019.3.4-2019.3.6)

  

〈旅行情報〉
〇ヌアクショットの宿
Auberge Menata
オーナー親切。鍵頑丈。ホットシャワー有。1500円くらい。

〇ヌアクショット→ロッソ
ヌアクショットのガレージロッソ(GARE ROUTIERE DE ROSSO)から乗り合いバス3時間
ガレージロッソまではタクシー(「ガレージロッソ」で通じる)

〇ロッソ国境
入口で通行料?を払いイミグレへ
12時~15時は閉まっているとのこと。パスポートを人質に賄賂要求あり。賄賂関係なしにかなり待たされる。
無料の大きな船でロッソ川を渡る。(小さいボートだとボラれる可能性)
対岸に着いたら、たかって来る案内人を無視してセネガル側イミグレへ。イエローカードの確認有。賄賂などは無。

〇ロッソ→サンルイ
ロッソ国境から2キロほどのターミナル(国境からバイクタクシーあり)からセットプラス(乗り合いタクシー)。ターミナル内乞食多数。サンルイでは郊外で降ろされるのでタクシーに乗り換え。

〇サンルイの宿
Auberge La Vallee
蚊帳付きドミトリー。ホットシャワー有。1階にレストラン併設。1泊2000円くらい

〇サンルイ→ダカール
サンルイのセットプラス乗り場まではタクシー(「ダカールに行きたい」で通じた)
セットプラスは1500円ほど。ダカール郊外のピキン(Pikin)バスターミナルで降ろされる。
ピキンからは大きな国道(N1)のバス停に出て目的地への路線バスを拾う。バス内は混雑が激しいのでスリ注意。

〇ダカールの宿
シェ山田 とても快適


〇撮影地までの行き方
・チャーロイ駅
チャーロイ駅南の国道(N1)沿いにポストチャーロイというバス停がある(多くのバスがここを通過する)ので、運転手に「ポストチャーロイ?」と聞きまくればたどり着ける。
ちなみにポストチャーロイから空港まで路線バスが頻発。
・KeurMassar
ポストチャーロイから東に向かうバスなら何でもよし。国道(N1)とKeurMassar方面との交差点付近で降りる。

※セネガル入国の際は黄熱病のワクチン接種と、その証明となるイエローカードの所持が必須です。訪問の際は注意を。

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