ー スリランカ紅茶鉄道の旅 ー
1.コロンボ→エッラ
2.エッラ→ヌワラエリア
3.ヌワラエリア→キャンディ→コロンボ
ヌワラエリアからコロンボまで戻る。
途中、スリランカの一大観光地、キャンディでは列車の方向転換のため少し停車するのだが…
なんかすげえのが居た…!
調べてみるとこいつは、1981年製・純正made in srilankaのレールバスらしい。
ネット上の写真はキャンディ周辺ものばかりなので、ここを根城にして地域コミュータ輸送をしているのだろう。
再び列車に乗りこみ、メインラインと北部線の分岐駅 Polgahawela という小さな町で降りる。
スリランカのレールバスは1990年代から運行されているようで、写真のような、TATA製路線バスを背中合わせでくっ付けたゲテモノが主流らしい。
2019年現在は、Polgahawela~Mahoジャンクションの間、ほか数か所で運行されているよう。
レールバスを追いかけて駅まで戻ると、運ちゃんが中を見せてくれた。
クラッチやシフトレバーがあり、ハンドルさえ付いていればバスとそう変わりはない。
再び列車に乗り、Colombo fort 駅に着くころにはすっかり暗くなってしまった。
スリランカ最終日となった翌日、窓の外に目をやると滞在中最高の晴れ模様。
ドミトリーを引き払い、スリランカパーイチを狙うべくコロンボ郊外のメインラインで張り込む。
炎天下待つこと数時間、陽炎の奥から謎の貨客混合列車を牽引してきたのは、ヌワラエリアでも見た778号機。
スリランカパーイチは「紅茶色」と「茶葉×紅茶」の2種類のカラーリングがあるが、私は後者の方が気に入った。
日没まで陽が持ちそうだったので、コロンボの海岸線に転戦。
今回、セイロンティーをしばくと同時に、数々のVカットをしばくことに成功したが、何よりもしばいたのが人々の笑顔である。
線路際でも車内でもどこでもカメラを向けると最高の顔を向けてくれ、ときにはお茶やお菓子を頂いた。
どうやらこの島にはセイロンティー以外にもホスピタリティーという、素晴らティ銘茶があるようだ。
しかし私がスリランカを訪れて1か月後、この穏やかな国でテロが起きた。
首都コロンボで邦人を巻き込んだこの許され難い事件は全世界を震撼させた。
事件後、上のバンド風線路乱入5人組に連絡を取ったみたが、幸い無事だった。
彼らは「スリランカを危険だと思うだろうが、どうかまた来てほしい。」と言った。
当たり前だ、テロなんかで人々の印象は変わりやしない。子の笑顔がある限りスリランカはすぐに平和を取り戻すだろう。
またお茶をしばきに行こう、私は再訪を強く誓った。
(訪問日:2019.3.18-19)
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