蒸気機関車が走っている場所というのは、大抵は辺鄙なところであるが、ここスペインでは首都マドリードからほど近い場所で定期的に運行されているという。しかも中心地から地下鉄で行けるというアクセスの良さだ。
地下鉄9号線の南端、La Poveda 駅のすぐ近くから出ているこのアルガンダ鉄道は、スペインのオタクたちが機関車を再建し廃線を復活させ蘇らせた小さな観光鉄道だ。
毎週日曜日の午前中、Poveda駅からカンピージョ湖の畔までの数キロをのんびりと往復する。
特に観光名所があるわけではないが、沿線の風景は首都近郊で見られるそれとは思えない。
ハラマ川沿いの崖線にはいくつもの奇岩が露出し、荒野鉄気分でお散歩できる。
訪れた時期(3月上旬)が良かったらしく、休耕地はたんぽぽに覆われていた。
ハイキングコース(崖の上まで続いてるらしい)も整備され、マドリード民にとっての憩いの地になっているようだ。
本日分の運転が終わり駅に戻ると、可愛らしいディーゼル機が入れ替えを行っていた。
蒸気よりこっちに牽いてほしいかも。
マドリードで静養荒野鉄はいかが?
(訪問日:2019.3.10)
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